デザイン原則
デザインは、デザイナーだけのものとは限りません。
プロダクトがどのようにあるべきかを考え、試行錯誤し、意思決定することは「デザイン」そのものだからです。
SmartHRのプロダクト作りには多くの人が関わり、これからも増えていきます。このような中で大切にしたいことを言語化し、デザイン原則としました。
このデザイン原則は、SmartHRを取り巻く環境の変化に合わせて定期的に見直し、更新しながら運用していくことを前提としています。
ユーザーの時間は有限だ
私たちのプロダクトは、仕事の時間をよりよくするためのソフトウェアです。ユーザーの生産性を高めることによって対価を得ていることを忘れてはいけません。
私たちは、ユーザーの限りある業務時間をムダにしない、使い勝手のよいプロダクトを作ります。
道具であるはずのプロダクトの都合でユーザーを動かしていないか、ユーザーの時間を奪っていないかを意識します。
完成のないプロダクトをみんなで作ろう
私たちのプロダクトは、使い続けてくれるユーザーがいて成り立ちます。日々のリリースが最終目標ではなく、複雑化するユーザーや社会に合わせて成長させていく、完成のないプロダクトです。
目の前の仕事を個々の力で進めるだけでは、大きくなっていくプロダクトを作り続けることが難しくなっていきます。
プロダクトの成長を止めず作り続けるには、お互いに仲間の仕事を理解し、自らの仕事も伝え合う姿勢が欠かせません。また、これからのチームを助ける、みんなで作り続けるための仕組みも必要です。
少し先に必要になることを自律駆動で考え、完成のないプロダクトを作り続けていきます。
コンテキストを大切にしよう
プロダクトを作るうえでの判断には、ユーザーや社会、法制度、開発環境など、広くコンテキストを捉え、検討することが欠かせません。
立場や視野などの違いから、人の価値観はさまざまです。私たちは多様な考えを受け入れ、検討します。
見える範囲で答えを出さず、変化し続けるコンテキストに目を向け、人が欲しいと思う本質的なものを作っていきます。
言葉からはじまるデザイン
人事・労務の領域は、法や会社、組織制度などの複雑な要素が関わる業務です。これらを理解してプロダクトを作るためには、概念を言葉で定義し、整理する情報設計をおろそかにできません。
言葉にこだわり、その工程を伝え合うことで、プロダクトを作るうえでの私たちの視点を揃え、認識のズレを埋めていきます。
また、ユーザーにプロダクトを正しく認識してもらい、一貫した使い勝手を提供するためにも、考え抜いた言葉をプロダクトに反映していきます。