多言語化対応について

SmartHRの多言語化機能

SmartHRでは、外国籍従業員を含むすべての従業員がスムーズに業務を進められる環境を提供するため、多言語化機能を導入しました。この機能により、日本語以外の言語を利用するユーザーも業務内容や手続きを簡単に理解し、安心して利用できるようになります。

さらに、翻訳の品質を保つため「翻訳ポリシー」を策定し、正確性と一貫性を確保しています。このポリシーを公開することで、サービスの透明性を高め、信頼性のある利用体験を提供します。


多言語化対応機能の背景

日本語だけでは利用が難しいユーザーがいる

日本語に不安を持つ方や、日本語以外の言語で利用したいというニーズに応えるため、多言語化機能を導入しました。これにより、全従業員がSmartHRを利用しやすくなります。

日本語に不慣れな従業員への対応で負担が増加

日本語以外の言語を母語とする従業員への問い合わせ対応が、企業担当者にとって負担になっていました。この問題を軽減するため、適切な翻訳を提供しています。

ネイティブ視点での最適化

翻訳はすべてネイティブ翻訳者が担当し、各言語の文化や表現に配慮しています。これにより、ユーザーは迷うことなく操作でき、企業の負担も軽減されます。

対応対象

対象ユーザー

  • 日本語以外を得意な言語とする方
  • 日本語以外の言語でSmartHRの利用を希望する方

対応言語

  • 英語
  • 中国語(簡体)
  • 中国語(繁体)
  • 韓国語
  • ベトナム語
  • ポルトガル語(ブラジル)
  • インドネシア語
  • やさしい日本語

多言語化対応の翻訳ポリシー

翻訳ポリシーの方針

翻訳品質の向上

ユーザーが情報を正確に理解し、スムーズに業務を進められる翻訳を目指します。ネイティブ翻訳者が、ユーザーの利用シーンに近い状態で操作し、スムーズにタスクを完了できるかを検証しています。

プロセスの明確化

人事労務用語など、専門的な用語の扱いを考慮した翻訳ガイドラインや用語集を整備し、社内外の翻訳者が統一された基準で作業できる体制を構築しています。

翻訳の方法

人的翻訳を採用

機械翻訳ではなく、専門的な知識を持つ翻訳者が文脈を考慮して翻訳します。これにより、正確性の向上を実現しています。

文化や慣習への配慮

各言語ユーザーの文化や慣習に適した表現を採用します。これにより、対象言語の読者が共感しやすい翻訳を実現しています。

誤訳リスクの低減

翻訳後、実際の画面上でチェックを行ない、正確性を確認します。これにより、ユーザー体験の向上を実現しています。

翻訳の対象範囲

翻訳対象

  • 画面上のUI要素(ボタン、ラベルなど)
  • エラーメッセージや案内文
  • アンケートの文言やシステム標準文言

翻訳対象外

  • 企業名、氏名、住所などユーザーが入力する情報
  • SmartHR標準以外のカスタム項目

翻訳プロセス

社内での翻訳

  1. 翻訳専用ツールを活用し、用語集とスタイルガイドに基づいて翻訳
  2. 翻訳後、SmartHRの画面上で表記を確認し修正

外部翻訳者への依頼

  1. 翻訳専用ツールに原文を登録し、外部の専門翻訳者をアサイン
  2. 翻訳内容をレビューし、必要に応じて修正を実施

翻訳ポリシーに沿った翻訳の具体例

スタイルガイドの例

書類名は日本語を併記

実際の書類と照らし合わせやすくするため、書類名は日本語を残します。

  • 例: Application for Deduction for Insurance Premiums (給与所得者の保険料控除等申告書), Physical Disability Certificate (身体障害者手帳)

在留資格情報は、在留カードに合わせて表記

在留資格の場合、在留カード上の「日本語」と「英語」の併記に合わせて表記します。

  • 例: 日本人の配偶者等_Spouse or Child of Japanese National

和暦には西暦を併記

和暦に不慣れな外国籍ユーザー向けに西暦を併記します。

  • 例: 令和6年 (2024年)

複数の呼び方がある用語にはすべて記載

国ごとに異なる表現を考慮し、すべての呼称を表記します。

  • 例: 義母>시어머니/장모
    • 韓国語の場合、「夫側の母」と「妻側の母」で呼び方が異なるため、両方を記載します。

フィードバックと改善

フィードバックの方法

サポート窓口やアンケートを通じて、顧客からの意見を収集します。

改善プロセス

  • フィードバックをもとに翻訳箇所を見直し、必要に応じて修正。
  • 修正結果をポリシーやガイドラインに反映し、再発防止を図ります。