NotificationBarのライティングパターン
NotificationBarで伝える要素は、原因または原因・対処です。
NotificationBarはメッセージの表示スペースが少ないため、ユーザーがひと目で把握できる情報量にする必要があります。
OK例
対象のカスタムマスター項目は、すでに削除済みです。
- ユーザーの操作「カスタムマスター項目の削除」ができなかった原因を端的に、なるべく一文で伝えます。
- 人がひと目で認識できる情報のかたまり(チャンク)を意識して、句読点を使いましょう。
NG例
対象のカスタムマスター項目の削除に失敗しました。対象のカスタムマスター項目は、存在しません。対象のカスタムマスター項目を確認してください。
- 事象・原因・対処のすべてに言及し、親切そうではありますが、情報量が多く、1行程度の表示が推奨されるNotificationBarには適しません。
- 原因の「対象のカスタムマスター項目は、存在しません。」は事実ではありますが、「なぜ存在しないのか(=すでに削除されているから)」が説明されていません。
ライティングパターン
概要 | ライティングパターン | 例 |
---|---|---|
エラー原因を伝えられない失敗 | {{オブジェクト名}}の{{操作を表す名詞}}に失敗しました。 | |
バックグラウンド処理の受け付けに失敗した場合 | {{バックグラウンド処理名}}の受け付けに失敗しました。 | |
同じ条件でやり直してみるしかない場合(500エラー系など) | {{オブジェクト名}}の{{操作を表す名詞}}に失敗しました。時間をおいて、やり直してください。 | |
仕様として、不可能であることを伝える場合 | {{状態を示す修飾語・節・句}}{{オブジェクト名}}は、{{操作を表す名詞}}できません。 | 差し戻し済みの依頼は、確認・合意できません。 署名済みの書類は、差し戻しできません。 |
制限値エラーで、操作できなかったことを伝える場合 | {{制限値}}を超える{{オブジェクト名}}は{{操作を表す名詞}}できません。 | 5MBを超えるPDFファイルはアップロードできません。 |
制限値エラーで、操作できなかったことを伝える場合 | {{制限値}}に満たない{{オブジェクト名}}は{{操作を表す名詞}}できません。 | 12文字に満たないログインボタンのラベルは入力できません。 |
制限値エラーで、登録/追加できなかったことを伝える場合 | {{オブジェクト名}}は{{制限値}}件までしか登録できません。 *1 | ファイルは5つまでしか登録できません。 |
選択可能な単位を超えたため、操作できなかったことを伝える場合 | {{オブジェクト名}}は{{制限値}}までしか選択できません。 | 続柄の配偶者は1人までしか選択できません。 |
エラーの原因となった状態を伝える場合(原因=すでに行なわれている) | {{オブジェクト名}}は、すでに{{操作を表す名詞}}済みです。 *2 | すでに連携済みです。 選択したマイナンバーは、すでに登録済みです。 この書類の従業員は、すでに削除済みです。 |
エラーの原因となった状態を伝える場合(原因=存在しない) | {{オブジェクト名}}がありません。 {{オブジェクト名}}は無効です。 *3 | 対象となる依頼がありません。 書類がありません。 |
エラーの原因となった状態を伝える場合(原因=未入力) | {{オブジェクト名}}が入力されていません。 | 被扶養者が入力されていません。 SmartHR手続ID、e-Gov手続IDが入力されていません。 銀行名が入力されていません。 |
エラーの原因となった状態を伝える場合(原因=未選択) | {{オブジェクト名}}が選択されていません。 {{オブジェクト名}}が指定されていません。 *4 | 従業員が選択されていません。 書類セットが選択されていません。 |
エラーの原因となった状態を伝える場合(原因=不正) | {{オブジェクト名}}が正しくありません。 | |
エラーの原因となった状態を伝える場合(原因=不一致) | {{オブジェクト名}}と{{オブジェクト名}}が一致しません。 | 書類に記載されている名前と署名が一致しません。 |
許可されていない場合 | アクセスできません。 アクセス権限がありません。 許可されていない操作です。 | |
なにもわからないとき | 予期しないエラーが発生しました。時間をおいて、やり直してください。 |
*1:
- 必要に応じて、「件」は「個」や「つ」に置き換えて構いません。
- 必要に応じて、「登録」は「追加」や「アップロード」に置き換えて構いません。
*2:
- 必要に応じて、選択対象に限定するために「選択した」や「対象の」などでオブジェクト名を修飾します。
- オブジェクト名を省略しても構いません。
*3:
- 必要に応じて、選択対象に限定するために「選択した」や「対象の」などでオブジェクト名を修飾します。
*4:
- 「選択」と「指定」は、直前の操作指示で示した操作名に合わせます。