エラーメッセージの基本的な考え方

エラーメッセージを表示する目的は、ユーザーがメッセージを見て問題を解決でき、次の操作に進める状態にすることです。

この状態を実現できないエラーメッセージだった場合、ユーザーの戸惑いや不安につながります。
ユーザーが問題を解決できる対処方法を明示した内容にすることを考えます。

エラーメッセージの基本的な要素

どのエラーメッセージであっても、含める情報の要素は事象・原因・対処です。

ただし、画面のスペースやUIによっては、すべての要素を表示できないことがあるため、コンテキストにあわせて、都度検討が必要になります。

事象

  • 「ユーザーにとって何が起きたか」を説明した内容。
  • プロダクトを操作しているユーザー目線の内容になっていることが大切です。

原因

  • 「なぜ、エラーが発生したか」を説明した内容。
  • ユーザーがエラーを解消しやすくなるように、どこに問題があったかを簡潔明瞭に具体的に伝える内容になっていることが大切です。

対処

  • 「エラーをどう解消すればよいか」を説明した内容。
  • ユーザーが具体的に何をすればよいのかを理解でき、次の操作に進める内容になっていることが大切です。

基本的な要素をすべて表示できない場合

スペースが足りないときなど、エラーメッセージのすべての要素を表示できない場合は、原因>対処>事象の優先順で表示しましょう。

ユーザーの目的は「無事に操作を完了させること」であり、そのためにユーザーが知りたいことは「どうしたらエラーを解消できるか」です。
そのため、エラーを解消するための原因とその対処の表示を優先します。