Localization (l10n)

Localizationは、特定の言語の利用者がSmartHR上の情報を理解し、正しく手続きを進められるように、文言・表記・説明を調整することです。

翻訳はLocalizationの一部ですが、Localizationは翻訳だけではありません。 SmartHRでは、利用者が実際の書類や制度と照らし合わせながら手続きを進められること、必要な情報を検索できること、管理者に頼らずに操作できることを重視します。

対象者

このページは、次のような人向けです。

  • 翻訳をする、または依頼・確認する人
  • 翻訳レビューをする人
  • ヘルプ、メール、PDFなどの文言を設計する人

実装上の注意点は、Internationalization (i18n)を参照してください。

基本原則

直訳ではなく、利用者の理解を優先する

原文の構造をそのまま移すと、対象言語では不自然だったり、意味が伝わりにくかったりすることがあります。 文言を考えるときは、次の順で確認します。

  1. 利用者が何をすればよいかわかるか
  2. 労務・人事上の意味が正確か
  3. 実際の書類や制度と照合できるか
  4. 必要に応じて検索できるか
  5. SmartHR内で同じ用語を一貫して使っているか

曖昧さをなくす

労務・人事の文言では、自然さだけでなく制度上の正確性が重要です。 意味が曖昧になる場合は、短く言い換えるよりも、説明を追加することを検討します。

翻訳・併記・説明追加の使い分け

多言語対応では、すべてを翻訳すればよいわけではありません。 まず日本語の併記や説明の追加が必要かを検討し、どちらも不要なら翻訳だけでよい場合がほとんどです。

方針向いている場面
日本語を併記する公的書類名、法律・制度上の正式名称、実物の書類に日本語で記載されている項目名、日本語で検索したほうが情報にたどり着きやすい用語
説明を追加する翻訳先の言語に対応する制度や概念がない、似た訳語が複数あり誤解しやすい、操作を間違えると手続きに影響する
翻訳だけでよい上記に当てはまらず、翻訳だけで意味が伝わる文言(操作名やボタンなど)。併記が過剰になり主情報が読み取りにくくなる場合も、追加はしない

日本語を併記する例

利用者が書類・制度・外部情報と照合する必要がある場合は、翻訳に日本語名を併記します。 残す前に、次のいずれかに当てはまるかを整理します。

  • 実物の書類名と照合するため
  • 日本語名で検索できるようにするため
  • 勤務先や行政機関との会話で同じ用語を使えるため

公的書類名や制度上の正式名称

在留資格など、証明書に日本語と英語が併記されているもの

在留資格など、証明書に日本語と英語が併記されている情報は、証明書上の表記と対応づけやすい形にします。表記の順序や区切り文字は、画面の読みやすさと実物との照合しやすさの両方を確認して決めます。

説明を追加する例

翻訳語だけでは意味が伝わりにくい場合は、短い説明を追加します。

和暦

和暦に不慣れな利用者が理解できるように、必要に応じて西暦を併記します。公的書類と照合する場面では、和暦そのものが必要になることもあります。

続柄

続柄・家族関係では、言語によって区別の仕方が異なります。日本語では同じ語で表せる関係でも、翻訳先の言語では複数の語に分かれることがあり、その逆もあります。必要に応じて、複数の呼び方を記載する、説明を追加する、選択肢の設計を見直すなどを検討します。

日本語の「義母」は「配偶者の母」を広く指せますが、韓国語では「夫側」か「妻側」かで言い分けます。この場合は、両方があり得るため、両方を併記します。

法律・労務用語は、一般的な訳語だけで判断せず、SmartHR内での使われ方、制度上の意味、利用者が照合する書類を確認します。判断に迷う場合は、法律・制度上の意味が変わっていないか、SmartHR内の表記がそろっているか、実際の書類や行政情報と照合できるか、利用者が検索しやすいか、説明を追加したほうが誤解を減らせるかを確認します。

翻訳だけでよい例

上記のどちらにも当てはまらない場合は、翻訳だけで十分です。操作名やボタンなど、日本語名での照合・検索が不要な文言が該当します。

翻訳対象と対象外の考え方

翻訳対象

原則として、SmartHRが提供する固定文言は翻訳対象です。

  • 画面上のUI要素
  • ボタン、ラベル、リンク、見出し
  • エラーメッセージ
  • ツールチップ、案内文

翻訳対象外

利用者や企業が入力・設定した情報は、原則として翻訳対象外です。

  • 企業名
  • 氏名
  • 住所
  • ユーザーが入力した自由記述
  • 企業が設定したカスタム項目名
  • アップロードされたファイル内の文言

ただし、翻訳対象外の情報が画面内に表示される場合でも、前後の説明やラベルが理解できるようにします。

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